3月のオンチェーン・取引所データが軒並み減速するなか、ミームコインとDeFiの現場では大規模な清算とハッキングが相次ぎました。
一方で個別銘柄の急騰や新たなプロダクト統合も起きており、静まりかえった市場の中で資金の行き先が変化していることを示しています。
2026年3月の取引所データによると、現物取引高が前月比-19.4%、デリバティブ取引高が-2.9%と全面的に減速しました。
オンチェーンのDEX取引高も5ヶ月連続で減少しており、市場全体のクールダウンが続いている状況です。
対照的に、BinanceのRWA(現実資産)先物は伝統市場との比較で急成長を見せており、資金の流れが一部でシフトしていることがうかがえます。
投機的なリテール需要が冷え込む一方で、機関投資家向けの新たな商品群が市場の下支えになりつつあるとみられます。
Peter Thiel出資の無期限先物DEX「Lighter」が、LITトークンのバイバックプログラムを加速させています。
4月8日時点でバイバック量は流通供給量2.5億枚の4%にあたる1,000万LITに達し、3月から1%ポイント拡大しました。
加えて、TelegramがLighterを活用した最大50倍レバレッジのネイティブ取引機能を導入したことで、統合後1週間で新規ユーザーが4万人増加しました。
これらの材料を受けてLITは3月末の最安値$0.74から$1.13超へと40%超の上昇を達成しています。
ただし、200日指数移動平均(200-EMA)が目先の上値抵抗として意識されており、同水準を明確に上抜けない限り、上昇トレンドの継続には慎重な見方もあります。
DeFiプロトコルのDrift Protocolが、特権アクセスの悪用を起点とする不正流出の被害を受け、$2.85億相当の資産が流出しました。
流出した資産にはUSDC、ラップドビットコイン、FARTCOINなど多数が含まれています。
Chainalysisの分析によると、今回の攻撃は内部権限またはそれに準じたアクセスを悪用したものとされており、スマートコントラクトのバグを突いた一般的なハッキングとは性質が異なります。
DeFiプロトコルにおける管理権限の設計とアクセス制御のあり方が改めて問われる事案となりました。
Solanaベースのミームコイン「Fartcoin」で、複数ウォレットによる$1.45億規模のレバレッジロングが組成された後、強制清算によって価格が$0.25から$0.12へと50%急落しました。
清算規模がオーダーブックに対して大きすぎたため、HyperliquidのADL(自動デレバレッジ)機構が発動し、反対側の利益を出していたショートポジションが強制的にクローズされています。
ADLによって閉じられた2アカウントは合計$84.9万の利益を確定しましたが、これは自らの判断ではなくシステムによる強制決済でした。
Drift Protocolのハッキングで既に$410万相当のFARTCOINが流出していたことも重なり、同トークンは二重の売り圧力にさらされた形です。
ミームコインのdogwifhat(WIF)が24時間で12%上昇し、直近1週間の上昇率と並びました。
建玉(OI)は$1.05億に達し、ファンディングレートは2日連続プラス圏を維持するなど、レバレッジロングが価格を牽引している構図が確認されています。
スマートマネーを含む大口トレーダーのロング比率が高まっており、SEC・CFTCがミームコインを「デジタルコレクティブル」に分類する方向性を示したことが追い風になったとの見方もあります。
$0.20水準の定着が次の上昇ステージの条件とされており、この水準を維持できるかどうかが短期的な注目点です。
