ビットコイン(BTC)トレーダーは、先物市場でロングポジションをショートポジションの3倍以上積み増している状況にある。Coinglassによると、スキュー指標は77,500ドル付近で強気な姿勢を示す一方、急な下落時に強制売却が発生するリスクも高めている。
この極端なポジションの偏りを背景に、BTCのパーペチュアルの未決済建玉は24時間で約6%減少し、74万4,300BTCまで落ち込んだ。トレーダーはレバレッジ縮小を始めているが、主要取引所では依然としてロングが優勢な状況となっている。
ビットコインは今週初めに8万ドルを突破できず、現在は77,500ドル付近まで下落している(Yahoo Finance調べ)。この膠着状態でも、ロングポジションの信念は揺らいでいない。Coinglassのロング/ショート比率ではロングがショートの3倍以上となっている。
過去の傾向から、こうした極端な偏りは逆方向の動きが生じる前兆となる場合が多い。一方向に過剰に偏った取引は、短期間での反転材料となりやすい。
Coinglassによると、4月25日には2,244万ドルのロングポジションが清算されたのに対し、ショート側は1,160万ドルにとどまった。この約2倍の差は、強気派により大きな損失が生じていることを示す一方で、口座レベルのポジションは依然としてロングに大きく傾いている。
Coinglassのマップでは、現在のスポット価格より下部に大量のレバレッジ・ロングポジションの集中が見られる。こうした構造は、清算連鎖による急落のリスクを高めやすい。
ロングポジションが1つ清算されるごとに、市場での売りが強まり、次のリスク集中ゾーンへと価格が下落しやすくなる。
4月上旬には、7万7,300ドルを下回った位置に7,100万ドル相当のロングポジションがリスクに晒されていた。7万8,000ドルを超えると、ショートスクイーズが発生し、数百万ドル規模の弱気ポジションが清算された。レバレッジやオープン・インタレストの上昇は、今サイクルでも急落の前兆となっている。
スポットで7万7,000ドルを守れるかが、今後の動きが限定的な調整で終わるか、それとも大規模な清算連鎖に発展するかの分岐点となる。当面はこうした偏重が、強気な見かけとは裏腹に、市場を構造的に脆弱なものにしている。

