介護が必要になったときの生活費や介護費用を保障する介護保険。親の介護経験や老後の認知症リスクから50代・60代での加入を検討している人も多いのではないでしょうか。しかし、保険料や保障内容は保険会社によって異なり、「70代でも加入できる?」「民間の介護保険は必要ない?」など気になりますよね。
今回は、人気の介護保険11サービスを、4個のポイントで比較して徹底検証。選び方とともに、おすすめの介護保険をランキング形式でご紹介します。マイベストが定義するベストな介護保険は「早い段階で保険金を受け取れる可能性が高く、保険料が安い介護保険」。ぜひ検討の際の参考にしてください。
マイベストではベストな介護保険を「早い段階で保険金を受け取れる可能性が高く、保険料が安い介護保険」と定義。そんなベストな介護保険を探すためにインターネットで人気の介護保険11商品を集め、以下4つのポイントから徹底検証しました。検証①:保障内容の充実度検証②:年金保障の充実度検証③:一時金保障の充実度検証④:保険料の安さ
おすすめスコア:4.9(2025/09/30時点)
要介護1以上で一時金、要介護3で年金が受け取れる。保険料も安め
アフラック生命の「しっかり頼れる介護保険」は、一時金+年金型が併用されたタイプの介護保険。要介護1・2の状態で10万円程度の一時金を受け取ることができ、要介護3以上での等級に応じた介護年金が支給されます。また、要介護1以上に該当すると保険料の払込が免除されるため、早期の介護状態から保険料の負担を軽くできるでしょう。50代女性の年金型保険料は約3,500円と、平均よりも手頃な設定でした。なお、検証した40〜60代の男女すべてで割安だったため、毎月の保険料負担も抑えられますよ。
おすすめスコア:4.77(2025/09/30時点)
保険料が検証した全年代で割安。要介護1で満額保障を受けられる
三井住友海上あいおい生命の「&LIFE介護保険ケアセレクト(介護年金Ⅰ型)」は、要介護1以上の認定がされたときに設定した満額の年金を受け取れる介護保険。主契約が介護年金Ⅰ型の場合、軽度介護一時金給付特則・重度介護前払機能付死亡保障特則・新保険料払込免除特約を付帯できるものの、認知症の診断を受けても保障されません。50代女性の保険料は約3,000円と平均よりも割安な結果に。なお、検証した40〜60代の男女すべてで保険料が平均よりも安かったため、保険料の安さを重視するなら候補となるでしょう。
おすすめスコア:4.6(2025/09/30時点)
要介護1から給付対象に。40〜60代の保険料が割安
朝日生命の「あんしん介護 年金タイプ」は、年金型の介護保険です。要介護1以上で保障が開始され、年金額は介護度に応じて変動します。特約の追加で認知症保障に備えることも可能です。ただし、保障は公的保険に連動しており、要支援状態では保障されない点に注意しましょう。50代女性の年金型保険料は約4,600円で、平均よりも安めの設定でした。また、検証した全年代で割安な結果だったため、保険料負担を抑えたい人には選択肢となるでしょう。
おすすめスコア:4.56(2025/09/30時点)
要介護2以上で介護年金を受給可能。5年ごとに祝い金も
東京海上日動あんしん生命保険の「あんしんねんきん介護」は、年金型の介護保険です。要介護2以上で介護年金が受給でき、寝たきりによる要介護状態が180日を超えて続いたときなど保険会社独自の基準でも受け取ることができます。また、5年ごとの健康祝金特則も選択でき、払込免除特約や認知症保障特約を追加することも可能です。50代女性の年金型保険料は約4,800円と、全体平均より安く加入できます。なお、検証したすべての年代・男女で保険料は割安な傾向でした。
おすすめスコア:4.44(2025/09/30時点)
保険料が全年代で割安。ただし、給付対象は要介護3以上
SOMPOひまわり生命の「家族がつながる介護保険(年金特約)」は、骨折治療・災害死亡が主契約となり、特約を追加することで介護状態に備えられる介護保険。介護年金特約では、要介護3以上と認定されたときに年金額36万円を受け取れます。認知症の診断があれば保障されますが、保険料の支払いは特定疾病に限定される点に注意が必要です。年金特約を付帯した場合、50代女性の保険料は約4,400円と年金タイプのなかでも割安な結果でした。また、60代の女性でも約6,500円と比較的安く加入できますよ。
おすすめスコア:4.2(2025/09/30時点)
要介護3で年金の受け取りが可能。早期受け取りなら一時金特約の検討を
明治安田生命保険の「介護のささえ」は、年金タイプで死亡時の保障も兼ね備えた介護保険。要介護3以上で年金を受け取ることができ、介護状態によっては認知症も保障対象になります。また、要介護1または2の状態で受け取れる軽度介護一時金特約や払込免除特約などを付帯することも可能です。検証した結果、50代女性の年金型保険料は約5,900円と平均よりも高い結果でした。50代以下の場合、男女ともに割高な傾向があったものの、60代では割安な傾向があったため、60代以降で加入を検討しているなら候補となるでしょう。
おすすめスコア:4.1(2025/09/30時点)
健康還付金があるため、年金型のなかでも保険料が高め
東京海上日動あんしん生命保険の「あんしんねんきん介護R」は、使わなかった保険料が戻る健康還付特則がついた年金型の介護保険。要介護2から保険金の受け取り対象となり、認知症一時金や介護一時金などの特約の追加も可能です。ただし、50代女性の年金型保険料は約12,500円で、年金型のなかでも割高な結果に。保険料を掛け捨てではなく、健康還付金として受け取ることに魅力を感じる人なら候補となるでしょう。
おすすめスコア:4.1(2025/09/30時点)
介護等級2から給付開始。一時金のなかでも保険料が割安
JA共済の「介護共済」は、給付が一時金タイプで公的介護保険制度と保険会社の独自基準に沿って保険金を受け取れる介護保険。病気や災害により所定の高度障害状態になった場合に保険料が免除されます。また、共済金年金支払特約を追加することで、設定した共済金を年金で受け取ることも可能です。50代女性の保険料は約10,500円と一時金型のなかでは割安な結果に。一時金型の介護保険を検討しているなら候補となるでしょう。
おすすめスコア:4.06(2025/09/30時点)
要介護1で保険金を受け取れる。ただし認知症保障はない
三井住友海上あいおい生命の「&LIFE介護保険ケアセレクト(介護一時金Ⅰ型)」は、一時金タイプの介護保険。要介護1以上の認定で支払われます。保障には認知症対応は含まれていませんが、要支援1で受け取れる軽度介護一時金給付特則や死亡保障特則の追加が可能です。50代女性の一時金型の保険料は約11,400円であり、一時金タイプのなかでは割安な結果に。なお、60代以降は保険料が割高な傾向がみられたため、早期加入なら候補となるでしょう。
おすすめスコア:3.77(2025/09/30時点)
認知症保障・払込免除があるものの、保険料の高さがネックに
こくみん共済の「せいめい共済 終身生命プラン 介護タイプ」は、一時金型の介護保険。要介護2から保障を受けられ、認知症も保障対象です。一時金は最大2,000万円まで設定でき、所定の高度障害状態で保険料の支払いが免除されます。50代女性の一時金保険料は約16,300円と、一時金タイプのなかでも割高な結果に。60代以降で保険料負担が急激に増加するため、早期の加入を検討してくださいね。
監修者:松浦建二(CFP ®認定者・1級FP技能士)
ガイド:大島凱斗(元銀行員/マイベスト クレジットカード・ローン・証券・保険担当)
※ 監修者は「選び方」についてのみ監修をおこなっており、掲載している商品・サービスは監修者が選定したものではありません。マイベストが独自に検証を行ったうえで、ランキング化しています。
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