暗号資産(仮想通貨)ウォレット「メタマスク(MetaMask)」上で、トークン化された米国株、ETF(上場投資信託)、コモディティが直接提供される。同サービス提供は、トークン化RWA(現実資産)プラットフォームを展開するオンド・ファイナンス(Ondo Finance)との統合により行われる。メタマスク開発元のコンセンシス(Consensys)が2月3日に発表した。
この統合は「オンド・グローバル・マーケッツ(Ondo Global Markets)」を通じて提供される。オンド・グローバル・マーケッツは、米国株やETFそのものではなく、それらの価格変動に連動するトークンを発行・提供するためのオンドの提供基盤だ。
同サービスでは米国株やETFの価格変動に連動するよう設計された「GMトークン(Ondo Global Markets tokens:GM tokens)」が発行されている。これらのトークンは、裏付け資産の価値変動をオンチェーン上で表現する仕組みとのこと。ただしGMトークンは株式やETFそのものではなく、保有者に基礎資産を保有・受領する権利は付与しないとされている。
対象となる米国外の一部法域のメタマスク・モバイルユーザーは、従来型の個人向け証券口座を開設することなく、暗号資産のレール上にとどまったまま、米国証券の価格変動に連動する形で取引に参加できるという。なお、欧州経済領域(EEA)や英国、シンガポールなどを含む対象外地域がある。
今回の提供では、テスラ(Tesla)、エヌビディア(NVIDIA)、アップル(Apple)、マイクロソフト(Microsoft)、アマゾン(Amazon)などの米国株のほか、銀に連動するSLV、金に連動するIAU、ナスダック100に連動するQQQなどのETFに対応したGMトークンが含まれる。
これらのGMトークンは、メタマスクの「メタマスク・スワップ(MetaMask Swaps)」機能を通じて取得される。ユーザーにとっては、イーサリアム(Ethereum)上のUSDCを用いて交換を行う仕組みとのこと。
取引時間は米東部時間の日曜20:05から金曜19:59までの週5日24時間で、トークンの送受信は24時間可能とされている。
今回の統合は、主要なセルフカストディ型ウォレットにおいてトークン化された米国株やETFへネイティブにアクセスできる初期事例の一つと位置付けられている。
参考:メタマスク
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