スマートコントラクトにデータを提供する主要なオラクルネットワークであるチェーンリンク(LINK)は、際立った乖離を見せている。トークン価格は昨年の高値から70%以上下落した。一方、グレースケール・インベストメンツの保有量は過去最高を記録した。
追加データによれば、短期的な売り圧力が続いているにもかかわらず、プロジェクトの長期的な可能性に対する機関投資家の信頼が高まっている。
ブロックチェーン分析プラットフォームArkham Intelligenceのデータによれば、グレースケールのLINK保有量は2026年2月に500万トークンを突破した。現在、同社はおよそ525万8000LINKを保有しており、その評価額は4300万ドルを超える。
データによれば、LINKの買い増しは昨年12月から加速しており、その後も継続中となっている。この期間、グレースケールは400万LINKを購入し、その間LINKの価格は15ドルから7.2ドルまで下落した。
グレースケールの継続的な買い増しは、激しい価格調整にもかかわらずLINKへのエクスポージャー需要が続いていることを示す。LINKの上場投資信託(ETF)データもこの動きを補強する。規制承認を受けて以来、これらETFは一日たりともマイナスの純流出を記録していない。
1日の純流入額は100万ドル未満にとどまるものの、流出が見られないことはLINKの長期的な価格見通しに対する投資家の信頼を示す。
この傾向は、資金流入が市場センチメントで大きく変動する他の暗号資産ETFとは対照的。
安定性の背景には、チェーンリンクが分散型金融(DeFi)やブロックチェーンアプリケーションの不可欠なインフラとみなされていることがある。チェーンリンクは信頼性の高いデータフィードを提供し、レンディングプラットフォームやデリバティブ市場、予測市場などの円滑な運営を可能にする。この実用性が長期リターンを見込む機関投資家の資金を引き続き呼び込んでいる。
2026年2月以降、チェーンリンクは世界最大のブロックチェーン予測市場プラットフォームであるPolymarketの5分間予測市場のインフラとしても利用されている。
Dune Analyticsのデータによれば、Polymarketの月間名目取引高は70億ドル超となり、過去最高値を記録した。拡大する予測市場分野とのさらなる連携が、LINKの長期的価値提案をさらに強化する可能性がある。
こうした好材料にもかかわらず、持続的な売り圧力がLINKの価格を押し下げ続けている。
市場のセンチメントは極度の恐怖状態が数日間続いている。これが下落を加速させ、LINKを前回サイクルの買い集めレンジに押し戻した。
一部のアナリストは、LINKが過小評価されたまま横ばいの買い集めフェーズへ移行する可能性を警告している。
過去と同様の長期的なもみ合い局面となれば、ホルダーの忍耐力が試される展開も想定される。BeInCryptoの最新レポートによれば、投資家によるアルトコインからの資金流出が現在も続いている。その資金がいずれ暗号資産市場に戻る際、現実社会で実用性のあるプロジェクトのみが着実な成長を手にできる可能性がある。

