米証券取引委員会(SEC)は2月23日、資産運用会社ウィズダムツリー(WisdomTree)に対し、マネー・マーケット・ファンド(MMF)のトークン化された投資信託口数(ファンド持分)について、ディーラーを介した日中(イントラデイ)での取引を可能にする個別の適用除外(exemptive order)を付与した。これにより、決済時間の短縮や個人投資家のアクセス向上につながる可能性がある。
この適用除外がなければ、「ウィズダムツリー・ガバメント・マネー・マーケット・デジタル・ファンド(WisdomTree Government Money Market Digital Fund:WTGXX)」の投資家は、原則として取引日の市場終了後に算定される基準価額(NAV)に基づいて同ファンドと取引する必要があった。
一方、ウィズダムツリーは2月24日、今回の適用除外などを踏まえ、WTGXXについて24時間・週7日(24/7)の取引と即時決済の提供開始を発表した。発表によれば、取引は系列ブローカーディーラーによるディーラー・プリンシパル(自己勘定)モデルで行い、決済は当面USDCで行うとしている。
同社のデジタル資産責任者ウィル・ペック(Will Peck)氏は声明で、この進展に「感激している」と述べ、トークン化された投資信託としては初の事例だと強調した。
SEC投資管理部門責任者ブライアン・デイリー(Brian Daly)氏は声明で、「この措置は、規制下にあるMMFとしての保護機能を維持しつつ、個人投資家に日中の流動性を提供するものだ」と述べた。
トークン化証券は、暗号資産企業がデジタル資産に対するワシントンの規制環境の軟化を追い風に事業機会を広げようとする中で、注目が高まっている。
※この記事は「あたらしい経済」がロイターからライセンスを受けて編集加筆したものです。
Wall Street regulator allows intraday trading of tokenized WisdomTree money market fund
(Reporting by Douglas Gillison in Washington and Hannah Lang in New York; Editing by David Gregorio)
参考:ウィズダムツリー
翻訳:大津賀新也(あたらしい経済)
画像:Reuters

