ビットコイン(BTC)価格は22日、ヘッド・アンド・ショルダーズのネックラインを割り込んだ後、過去1週間で6%下落し、6万8100ドル付近で推移している。
この下落により、測定上のターゲットとしてネックラインから約10%下の6万2200ドル付近が意識されている。しかし、オンチェーンデータによれば、クジラや長期保有者が積極的にビットコインを買い増しており、テクニカル上の弱さと確信買いによる攻防が続いている状況。
ビットコインは、12時間足チャートで2月下旬から形成されてきたヘッド・アンド・ショルダーズ・パターンを完成させた。この弱気パターンのネックラインは、3月21日に最終的に下抜けた。
ネックラインは上昇傾向にあり、通常これは安定した買い圧力を示す。このようなサポートが失われると、押し目買いの拠り所が消えたことで一段と鋭い売りにつながる傾向。ネックラインからの測定ターゲットは約6万2200ドルで、下落幅は10.25%に及ぶ。
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同じチャートで注目すべき点がある。3月8日から3月22日にかけて、ビットコイン価格はローソク足上で高値を維持しつつ、モメンタム指標であるRSI(相対力指数)は安値を更新した。この隠れた強気ダイバージェンスは、モメンタムによる弱さがやや誇張されており、短期的な反発の余地が残されていることを示唆。
現在、RSIは39.77で、中立線の50を下回るものの売られすぎ水準には届いていない。このリバウンドが持続するかは、買い手の層と上値の抵抗帯次第。
下落局面にもかかわらず、ビットコインのクジラは保有ポジションを減らすどころか買い増している。Glassnodeデータによれば、1000BTC以上を保有するアドレス数は3月22日時点で1283に増加。これは過去1年で最高水準。3月初旬から堅調に増えていたが、3月21日のネックライン割れ以降、その数は1277から1283へと急増。少なくとも2日間で約6000BTCが新たにクジラによって蓄積された。規模は小さいもののクジラの強気を裏付ける動向。
長期保有者(365日超保有のアドレス)も同様の動き。長期保有者の日次ネットポジション変化は3月初旬にプラスとなり、3月22日には14万4374BTCで推移(3月21日は12万9262BTC)。これは累計で約12%の増加。買い増し傾向が加速。
注目すべきはそのタイミング。クジラは3月22日のRSIダイバージェンス出現前から買い増しを開始し、反発を先回りしていたことになる。一方、長期保有者はモメンタムシグナルの点灯を確認してから買い増しを進めた。
彼らは下落局面をリスクではなく買い場と見なして行動した。しかし、確信買いのみで上昇が保証されるわけではない。その理由は次節で解説する。
UTXO実現価格分布(URPD)は、ビットコイン供給が最後にオンチェーンで移動した位置を示す指標。現状価格のすぐ上に密集ゾーンが2つ存在する。6万9400ドルでは約41万1953BTC(総供給量の2.06%)が最後に取引。さらにその上、7万600ドルでは追加で26万1694BTC(同1.31%)が滞留している。
これら2つの水準は、流通しているビットコイン全体の3.3%超を保持している。これらの価格帯で保有している投資家は現在含み損を抱えており、損益分岐点であるこれらの価格へ反発した際に売却する動機が強い。クジラや長期保有者による蓄積が続いていても、6万9400ドルから7万700ドルにかけて存在する67万BTC超の売り圧力を吸収するには、買い需要が不十分な可能性がある。
RSIのダイバージェンスで発生した反発が本格化するには、ビットコインは6万9500ドル超の12時間終値を記録する必要がある。これは、最初のURPDクラスターおよび0.236フィボナッチ水準に合致する。7万700ドル(テクニカルなレジスタンス)を突破すれば、2つ目の供給クラスター付近となり、売り手の吸収を確認できる。その後、7万1200ドルがBTC価格がやや上昇傾向となるカギとなる。
7万5900ドル超の上昇のみがヘッドアンドショルダーの弱気シグナルを完全に打ち消すことになる。
一方、6万7600ドルを下回ると6万4000ドルを目指す流れとなり、そこから前述の6万2000ドルゾーンへ至る。売りが加速した場合、1.618エクステンションに位置する5万9600ドル圏が最悪ケースのシナリオとなる。
現状、6万9500ドルがクジラ主導の反発局面とヘッドアンドショルダーのターゲットへ向かう持続的下落の分岐点となる。


